🎯 結論:リボ払いの手数料は年15%。50万円が総額79万円になり、29万円が手数料で消えます。使っているなら今日、①残高確認 ②一括・繰上げ返済 ③リボ設定オフ、の3つを済ませてください。
リボ払いは「月々定額」ではなく「残高に年15%」
リボ払いの説明は、どのカード会社もやさしい言葉で書かれています。「月々のお支払いを一定にできます」「お支払いに余裕を」。嘘は書いていません。ただ、主語が毎月の支払額だけになっていて、残高にかかる手数料の話がいちばん小さい字で書かれています。
一般的なリボ手数料は実質年率15.0%(多くのカードが14.4〜15.0%)。これが残高に対して毎月かかります。
最初の1ヶ月の内訳を見ると、正体がわかる
残高50万円・年15%・月1万円返済の1ヶ月目は、こうなります。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 支払う額 | 10,000円 |
| うち手数料(50万円 × 15% ÷ 12) | 6,250円 |
| 借金が減る額 | 3,750円 |
1万円払って、借金は3,750円しか減りません。払ったお金の6割以上が、カード会社の利益に消えています。
完済までの総額:50万円が79万円になる
| 項目 | 結果 |
|---|---|
| 完済までの期間 | 約6年半(78回) |
| 支払総額 | 約79万円 |
| うち手数料 | 約29万円 |
50万円の買い物に、29万円のお礼を払う契約です。29万円は、家族4人の食費2ヶ月分。NISAで20年育てれば70万円を超える種銭でもあります。
よくある誤解:これは「複利」ではありません
リボ払いを「逆複利」と説明されることがありますが、正確には複利ではありません。複利とは利息が元本に組み入れられ、その利息にもまた利息がつくこと。リボ払いは毎月手数料を支払っているので、手数料が元本に組み入れられることはなく、残高にかかる単利です。
では何が問題なのか。①手数料率が年15%と高い ②毎月の返済額が小さいので元本がほとんど減らない ③返した分だけ枠が戻るので、また使えてしまう——この3つです。仕組みが難しいのではなく、単純に「高い金利を、長く払い続ける」構造になっているのです。
いちばん怖いのは「痛みを感じない」設計
- いくら使っても月1万円:支払額が変わらないので、使いすぎに気づけません。家計簿を見ても「毎月1万円」と並ぶだけです。
- 返した分だけ枠が戻る:3,750円返すと、3,750円ぶん使えるようになります。また使えば残高は元通り。出口のないループです。
- 気づかないうちにリボになっている:入会時に「あとからリボ」「自動リボ」がオンだった、「ポイント〇倍」「年会費無料」の条件がリボ登録だった、そもそもリボ専用カードだった——心当たりがなくても、一度は確認してください。
今日やる3つのこと
① 残高を確認する(5分)
カード会社のアプリかWebにログインし、「リボ払い残高」「支払い方法」を見ます。表示名は会社によって違いますが、「リボ」の文字がある行を探せば見つかります。見るべき数字は残高と手数料率の2つです。
② 一括か繰り上げで返す(10分)
貯金があるなら一括返済が最優先。投資より先です。年15%の返済は、確実に年15%の利回りで運用したのと同じ効果があり、これに勝てる投資商品はまずありません。一括が無理なら繰り上げ返済(増額)を。毎月の支払額を上げるだけでも、完済までの期間と手数料が大きく減ります。
③ リボ設定をオフにする(5分)
同じアプリの「支払い方法の変更」から、自動リボ・あとからリボをオフにします。ここを切らないと、返し終わってもまた同じ状態に戻ります。
よくある質問
Q. リボ払いを使うと信用情報に傷がつきますか?
遅れずに払っていれば、リボそのものが傷になることはありません。ただし残高は借入として扱われるため、住宅ローンの審査で不利になることがあります。家を買う予定があるなら、なおさら先に返してください。
Q. 分割払いなら大丈夫ですか?
分割払いの手数料は年12〜15%程度で、リボと大差ありません。違いは「回数が決まっていて、枠が戻らない」点だけ。ゴールが見える借金という意味では、リボよりましです。
Q. リボのポイント還元がおいしいと言われました。
年15%を払ってポイント1%を取り返す計算です。14%の負け。すすめてきた相手が誰であれ、その場で断ってください。同じ構造の話は銀行の窓口の記事にも書いています。
まとめ
- リボの手数料は年15%。複利ではなく、残高にかかる単利
- 50万円・月1万円返済なら、完済6年半・総額79万円・手数料29万円
- 月々定額だから使いすぎに気づけない。返すと枠が戻るので残高が減らない
- 今日やる3つ:残高確認 → 一括・繰上げ返済 → リボ設定オフ
- 投資より先に、返済
この内容は、動画にもまとめています(1分36秒)。

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