🎯 結論:会社に来る保険営業も「ほけんの窓口」も、正体は”販売員”!無料相談の無料は「あなたが商品で払う」という意味。保険は売り場に近づかず、自分で選んでネットで入れ!
保険の記事で「必要な民間保険は3つだけ」と書きました。では、なぜ日本人はあんなに保険に入りすぎているのか?答えは「売り場」が生活に侵入してくるからです。代表的な2つの売り場の仕組みを知って、免疫をつけてください。
売り場①:会社に入ってくる保険営業
昼休みのオフィスや食堂に現れる保険のセールス。「なぜ部外者が会社にいるの?」と思ったことはありませんか。多くの場合、会社と保険会社の団体扱い契約や長年の付き合いで出入りが許されており、会社公認に見える——ここが最初のワナです。会社が出入りを許可していることと、その商品があなたに必要かは、まったく別の話です。
- 狙われるのは新入社員:金融知識が固まる前に「社会人になったら保険くらい」と刷り込むのが定石。先輩も入ってますよ、が殺し文句
- 義理・人情・プレゼント:飴やカレンダーを配り、顔なじみになってから勧誘——断りにくさを作る古典的手法です
- 売られるのは決まって貯蓄型・医療保険・年金保険=投げ銭商品
対処法はひとつ:「保険は自分で管理しているので」と笑顔で一言、以後は話を聞かない。職場の人間関係と保険契約を混ぜてはいけません。
対処法は1つ——会話を始めない
断り方のテクニックは要りません。「いやいいです……」だけ言って、話を始めない。これで終わりです。「今は忙しいので」「また今度」のような気遣いの言葉は、次に来る口実を渡すだけなので不要です。
私自身は完全に無視できるので実害はありませんが、それでも毎回思うことがあります。これは「ぼったくり商品を売りつけるために、こちらの昼休みと集中力が一方的に消費されている」時間だということ。そう理解してからは、正直、話しかけられるたびに怒りが湧いてきます。あなたの職場の昼休みは、保険会社の売上のために存在しているのではありません。
売り場②:「ほけんの窓口」系の無料相談ショップ
「無料で」「複数社から」「中立に」選んでくれる——魅力的に聞こえますが、ビジネスモデルを見れば実態が分かります。
- 収入源は保険会社からの販売手数料です。あなたが契約すると、保険会社から店に手数料が入る。つまり「無料相談」の正体は「販売店」です
- 手数料は商品によって大きく違い、貯蓄型・外貨建てなど手数料の高い商品ほど、店の実入りが良い——「中立」が構造的に成立しません
- 掛け捨ての安い保険だけ契約されると、店は儲かりません。だから相談は自然と「せっかくなら保障も貯蓄も」へ誘導されます
これは店員さんが悪人という話ではなく、報酬の構造がそうさせるという話です。タダより高いものはない——高額な保険料という形で、あなたが後から払います。
営業マンを憎む必要はない——構造の問題だから
ここまで読むと「保険営業=悪人」に見えますが、実態はもう少し根深いです。
- 売りに来る商品は、構造的にぼったくりしかない:わざわざ人件費をかけて職場まで売りに来られる商品は、その人件費と手数料を上乗せしても保険会社が儲かる商品——つまり営業する側に都合の良い商品だけです。良い保険(ネット直販の掛け捨て)は手数料が薄いので、営業マンは絶対に持って来ません。
- 営業マン自身が、会社に騙されている可能性が十分ある:本人は本気で「良い商品」だと信じて売っているケースが多い。手数料の構造、投資や為替の意味、貯蓄型保険がなぜぼったくりなのかを、売っている本人が理解していないことは珍しくありません。研修で教わるのは商品の売り方であって、金融の仕組みではないからです。
- 「FP資格を持っています」は信用の理由にならない:名刺のFPは、あなたを信用させるための小道具です。FPを取得していても、上のような商品の中身を理解していない人が実際に大勢います。資格は「金融を理解している証明」ではなく「試験に受かった証明」でしかない。判断の根拠は資格ではなく、その人が何で報酬を得ているか(=販売手数料か否か)で見てください。
つまり、目の前の営業マン個人と議論しても意味がありません。相手は構造の中で動いているだけなので、こちらの取る行動は「話を始めない」の一択になります。
じゃあ、どこで入ればいいのか
| 1. 必要な保険を自分で決める:掛け捨て生命保険(子育て中のみ)・火災保険・自動車保険(対人対物無制限)の3つだけ(理由はこちら) |
| 2. ネットの保険比較サイトで、同じ保障額の掛け捨てを保険料の安い順に並べる |
| 3. ネットで申し込む(対面販売のコストが乗らないぶん安い) |
「相談しないと不安」という人ほど思い出してください——相談が無料の場所では、あなたは客ではなく商品です。
よくある質問
Q. 付き合いで入った保険があります。断りにくくて。
A. 義理は初年度の契約で十分果たされています。解約はコールセンターへの電話1本で、営業さんと対面する必要すらありません。あなたの家計は、義理より優先されるべきものです。
Q. 営業してくるのが親戚・友人です。
A. 一番つらいパターンですが、鉄則は「契約と関係を分ける」。「うちは家計の方針で保険は3つだけと決めている」と方針のせいにして断ってください。それで壊れる関係なら、保険で維持する関係でもありません。
Q. 会社の団体保険(グループ保険)は安いと聞きます。
A. 割安なのは事実です。ただし判断基準は変わりません——「公的保険で足りない×人生破綻級のリスクか?」。子育て中の死亡保障を団体保険の掛け捨てで安く買うのは合理的な使い方です。
Q. じゃあ誰にも相談できないの?
A. どうしても相談したいなら、商品を販売しない有料のFP相談(時間制)を。相談料を払うことで、あなたは「商品」から「客」に戻れます。
まとめ
保険で失敗する人の共通点は、商品選びではなく「売り場に近づいたこと」です。会社に来る営業、駅前の無料相談、そして銀行の窓口(これは別記事で)——どこも「売る人」がいる場所。保険は自分で決めて、ネットで入る。これだけで生涯数百万円が守れます。

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